「3日でわかる中学数学」　　小林 道正著　　定価: ￥ 1400

はじめに
この本は、中学数学を中心に、数学の基礎的な分野を肩の力を抜いて学びたいと考えている人のための本である。中学の予習・復習に使ってもらってもよいし、ビジネスマンや高校生・大学生の学び直しに活用してもらってもよいだろう。
本書を手にした方の多くは、中学や高校の頃には数学があまり好きでなかったり、苦手だと思いこんでいた人が多いのではないだろうか。中学や高校のときには、数学だけでなく、英語や社会、理科、その他、新しいことを毎日次々に勉強しなければならないので、本当の数学をゆっくり楽しみながら勉強するゆとりがなかったからではないかと思う。
目の前に与えられた課題に集中しなければならないので、全体を見渡したり、関連することを調べたりするヒマはなかったであろう。さらには、発達途中の生徒の頭には理解できないような事柄も多かったはずである。
社会に出て、何年か数学と遠ざかっていたとしても生活や仕事の上では、何となく数学と関係したところもあったりする。「もう一度学んでみよう」と思い立つ人が多くなっている。
大人にとって、中学の数学を学び直すと、当時はわからなかったことがいとも簡単にわかってしまうこともある。それは、世の中に出て、いろいろな経験をし、頭の中が相当柔軟になっているし、知識もたくさん詰まっているからである。「なぜこんなことがわからなくて苦労したのだろう」と思うこと【中略】

小林道正（こばやしみちまさ）
1942年、長野県生まれ。
1906年：京都大学理学部数学科卒業。1968年、東京教育大学大学理学研究科修
土課程修了。現在は、中央大学経済学部教授。専門は確率論、数学一般、数学教育であるが、特に最近は、数学ソフトMathematicaの数学教育への活用に関する研究に力を入れている。著書には「文科系に生かす微積分】（講談社）、「「数学的発想」勉強法」「数学的発想習得法」（ともに実業日本社）。「数学ぎらいに効くクスリ」（数研出版）「Mathemeticaによる微積分」「Mathematicaによる線形代数』（ともに朝倉書店）など多数ある。

古物商許可証
第 621272201772号 交付平成22年10月18日 大阪府公安委員会