「瑠璃の雫」
伊岡 瞬
定価: ￥ 800

#伊岡瞬 #伊岡_瞬 #本 #日本文学／小説・物語 #ミステリー #サスペンス #長編

ひとこと
『七月のクリスマスカード』として単行本で刊行されたものに大幅な加筆修正を加えて文庫本化された本作

物語は三部構成となっています
第一部の主人公は小学六年生の女児・杉原美緒
彼女をとりまく環境と初老の紳士・永瀬丈太郎との邂逅を描いています
ラストで思わぬ展開となり謎を残しつつ第二部へ続きます

第二部では永瀬丈太郎が検事として働いていた過去へ時代と場所を移します
永瀬の長女で五歳になるひとり娘・瑠璃の誘拐事件を描いています
永瀬は娘の行方を追い続けますが、あることをきっかけに…………

第三部では美緒と永瀬がそれぞれに抱えていた全ての謎が明らかにされます

単行本との差異は「瑠璃の誘拐事件の真相」が大幅に加筆訂正されているとのこと

小説一冊が描いている時間軸が長ければ長いほど、読者は登場人物とともに過ごす時間も長くなり感情移入が否応なく増しますが、本作もまさにそんな感じです

わたしは伊岡瞬さんの著書を読み漁っている最中ですが、本作はかなりの衝撃をうけました
おすすめできる一冊です

※購入後、紙カバーを外し市販の布製ブックカバーをつけて一読しました
汚れや傷み、折れやヤケ・シミなどない綺麗な状態だと思いますが、中古本であることを了承の上ご購入ください

よろしくお願いします