ガネーシュヒマール山群ヒンドゥン産のイエローカラーの水晶ポイントです。
ガネーシュヒマール産の透明度と照りは健在で、ヒンドゥンらしいリモナイトのコーティングが薄っすらと付いています。
柱面の一部に赤いルチルの結晶が付いています。ガネーシュヒマール産水晶ではルチルは珍しい部類で、ブラジル産やマニハール産の様なルチルインクォーツは見られません。
この水晶を上(c軸方向)から見ると、菱形に近い六角形になっています。
水晶の結晶系は三方晶系とされています。以前は六方晶系とされていました。三方晶系と六方晶系の違いは、簡単に言うと、一回転(360°)回すと面と角が一致する回数が3回か6回かの違いです。例えばアクアマリンの結晶はほぼ六角柱なので、一回転の内に6回一致します。水晶も六角柱のポイントが多く見られますが、柱面の幅が広い面と狭い面が交互に現れる物もあり、このポイントでは一回転の内に3回面と角が一致します。
ただし、六方晶系や三方晶系、さらにはその一部を切り取った菱面体晶系も結晶格子学でまだ論議されていて、最終的な結論はまだ出ていないようてす。
このポイントの菱形に近い形状も一つの結晶系を表した物かも知れません。

56.4×27.3×19.8mm 30.82g

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