●江戸明治和本●毒品便覧（第1集）［POISONOUS PLANTS Ⅰ.COLLECTION］

【判型】折本1帖。縦161粍。

【作者】小野職愨（モトヨシ）編。村山徳淳校。最上孝吉画。

【年代等】明治11年3月版権免許。明治11年9月刊。［東京］小野職愨蔵板。

【備考】分類「本草」。『毒品便覧（第1集）』は、日本の有毒植物の図譜。白描の写生図に和名、別名、漢名、洋名（欧文表記のラテン名、ローマ字表記の和名を添える）と、産地、能毒についての解説を記す。漢字カナ交じり。所収の品目は、センニンサウ、ヤマトリカブト、ハナヅル、キンパウゲ、タガラシ、キツネノボタン、クサノワウ、チヤンパキク、キケマン、ドクウツギ、ツタウルシ、ドクゼリ、アセボ、ハシリドコロ、テウセンアサガホ、ヒヨドリジヤウゴ、イヌホヽヅキ、ヤマゴボウ、オニシバリ、コセウノキの全20種。緒言によれば、「祖考蘭山先生」の『本草綱目啓蒙』等の諸書を参照し、伊藤圭介・田中芳男の「両先覚」に質して編んだもの。装丁は画帖仕立（見開の紙の左右両辺の裏を糊付）包背装。扉・本文は銅版、題簽・見返・緒言・刊記は木版。第2集が明治15年に刊行された（西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB参照）。

★原装・題簽付・状態概ね良好（表紙および本文数丁小口数ミリ破損）。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、第1集が、52,500円～110,000円、1-2集2冊揃いが、320,000円】。

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