「侵略戦争 」
歴史事実と歴史認識
纐纈 厚
発行　ちくま新書（1999年7月 初版）
定価　660円
◎経年によるヤケシミ、汚れがあり
　ます。通読には支障ありません。
◎扉ページから15ページ程、凹み傷が
　あります。（写真参照）
〈目次〉
第一章　侵略思想の源流を探る
第二章　日中戦争から日米戦争へ
第三章　日独同盟関係のゆくえ
第四章　国体護持と支配層温存の試み
第五章　天皇制軍隊の特質と戦争の実態
第六章　残された課題は何か

私は、歴史の危機の時代にあって、そのような危機を克服し、歴史を現在と未来を創り出していくための有効な手段とし、主体形成の拠り所としていくために歴史の事実の確認と歴史認識の深まりを求めていきたいと思うのである。
（著者）

日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。明治期、西欧に対抗するべく強大国家＝覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。

「二十世紀 日本の戦争」
阿川 弘之/猪瀬 直樹/中西 輝政
秦 郁彦/福田 和也　共著
発行　文春新書（平成12年7月 初版）
定価　660円
◎経年によるヤケ、シミ、汚れがあり
　ます。通読には支障ありません。
〈目次〉
第一章　日露戦争 近代との邂逅
第二章　第一次世界大戦 総力戦の世紀
第三章　満州事変 終わりなき暴走
第四章　太平洋戦争 混迷と陶酔
第五章　湾岸戦争 残された課題
　
この百年の間、日本は多くの戦争にかかわった。日露戦争、第一次世界大戦、シベリア出兵、満州事変に端を発する日中戦争、そして、太平洋戦争。世界で最も平和を謳歌しているように見える戦後でさえ、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などは日本の国家、社会に大きな影響をおよぼした。平和を美しく語るのもいい。しかし、破壊と大量殺人をともなう戦争という人間の営みを正面から見つめることなくしては、新しい時代の平和は決して語れない。

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