正面になる釉薬の流れが美しく、伝統的な様式を忠実に守り制作されています。お点前にも使いやすいようにお仕覆も二つ付属されています。お裂地は利休間道と雲菱格子龍鳳文でございます。畳付に窯印が捺してあります＊写真⑨。共箱は箱脇に『瀬戸茶入 光右衛門』として印が捺してあります。一度しか使用しておりませんのでお裂地始め状態はとても良好です。



口径3.5㎝　肩径5.9㎝　胴径6.7㎝　高さ7.8㎝(蓋含まず)　畳付径3.7㎝　



共箱。仕覆二つ。



▢加藤光右衛門（かとう・こううえもん）

昭和12年(1937)~平成30年(2018)

陶芸 美濃焼 山十窯

本名:加藤光男。岐阜県多治見市笠原町。

美濃大萱の八坂窯窯元で、岐阜県無形文化財保持者であった加藤十右衛門の次男。高校卒業後、父に師事し、作陶を学ぶ。笠原の地に山十窯を開く。美濃焼伝統工芸士。笠原町文化財委員。

＊父親譲りの作風で桃山茶陶を手本とし、志野・織部・美濃伊賀等々の花入、水指、引出黒の茶碗など美濃焼全般の茶陶制作を行う。



【参考文献】

茶道具の名工・作家名鑑　淡交社



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