【商品内容内容】
・写真の丸棒1セットの価格です

材名:青森ヒバ(Tsujopsis dolabrata var.hondae makino)
別名:檜翌檜(ヒノキアスナロ)
長さ:400mm
径:19.5mm
重さ:53,54g

木曽ヒノキ、秋田スギ、と並ぶ日本三大美林の1つで、材としての評価や人気のとても高い銘木がこの青森ヒバです。
太鼓の達人界隈、およびマイバチ製作者様の間でも意外と名前の知れた材かと思いますが、同時にその名前のせいで若干認識が錯綜している所もある厄介な材でもある、と言う認識です。

まずは、その辺を簡単にご説明しておきます。

マイバチ用材として押しも押されぬ優良材に「米ヒバ」がございます。
ヒバと言う名前が付いているため、米ヒバと青森ヒバはよく混同されますが、実は「全く別の材」になります。単に産地が青森か米国か、と言うだけでなく分類から別物です。

また普通の「ヒバ(アスナロ)」と「青森ヒバ」は共に仲間です。青森ヒバは東北や北海道にのみ生育するヒバの変種でこちらもその意味では少し違いがありますが、両者間でバチの性能的にはあまり差は無いでしょう。

ただし、米ヒバとはやはり全く異なる打感、性能、見た目、香りです。青森ヒバはどちらかと言うとヒノキの性能に近くなると思います。打感に癖がなく実用材としては十分な性能がありますが、米ヒバ程の詰まった感じの打感や強いしなりがありませんので、代用として使うには少し違和感があると思います。名前に騙されませんよう。何かに特化させるよりは、何でもそこそこできる万能・汎用的な形状が個人的にはおすすめです。

本個体は木目が真っ直ぐに通った実用バチとして最適な個体をセレクトしております。通常、青森ヒバは加工性も非常に良いですが、非常に柔らかくて特に早材と晩材では硬さに明らかな差があります。そのため力任せに削る事はお控えください。刃が晩材に引っかかって剥がれように落ちたり、早材がえぐれる感じの削れ方をすることがあってリカバーに手間取ります。刃を薄く出し丁寧にお削り頂ければ少なくとも硬くて手間取るということにはならない材ですので、最終的には慎重に削った方が早く完成するはずです。

また、特徴的な香りがあります。好き嫌いはありますが多くの方が米ヒバよりも心地よいと思われる香りですので、そちらもご堪能ください。