ミニチュアハウス「Lilliput lane」（リリパットレーン）は1982年にイギリスで誕生しました。ガリバー旅行記に出てくる小人の国「リリパット」から名付けられたシリーズです。

実際にイギリスにある建物をモデルに、屋根の瓦や壁のレンガ、家の周りに茂る木や植物なども細かいディティールで表現されています。その細部の細かさを表現するため、一つの型からは7～8個のモデルしか作られません。

色はひとつひとつイギリスのペインターの手彩色で着色されているため、とても繊細で趣のある造りになっています。（屋根の塗料はげなども忠実に再現されています）

この作品のタイトルは「Otter Reach」（オッター リーチ）です。1990年の作品です。リリパットの中では比較的 小ぶりの作品ですが、どの方向から見ても、その造形を楽しめる凝ったデザインになっています。
玄関の上には、屋根とおそろいの茅葺きのイーヴが掛かっています。玄関の両側には白い窓枠の2つの窓が…。右側の壁には、赤いバラの花を咲かせた 大きなイングリッシュローズが煙突に届くほど這っています。ブルーベルの花が植えられた石畳のアプローチは、緩やかに曲がりながら下へと続いています。ブルーベルの裏側には、コテージの基礎が黒い塗料で塗られていて、全体を引き締めるアクセントになっています。
ぐるりと家の周りを回っていくと、…白いベンチが置かれています。ここで家を訪ねてきたお客さまとひなたぼっこしながら ゆっくりお茶しているのでしょうか。ベンチの横からかやぶき屋根に掛けて、立派なモッコウバラが咲いています。
コテージの裏手に回ると、階段を5つ降りた場所に裏口が設けられています。扉の横には、窓枠に合わせた白い花瓶が置かれ花が生けられています。階段の横には、…シンボルツリーだったのでしょうか。大きな切り株が残されていて、周りにはワイルドフラワーが咲いています。
素晴らしい造形のコテージをデザインした 素敵な作品です。

●サイズ：
幅 7.4cm、奥行 6.8cm、高さ 6.2cm

●状態：
全体としてとても良い状態です。細部まで作り込まれています。

●その他、注意事項：
なし

#Lilliputlane #リリパット #リリパットレーン #ミニチュア