ロッキングオンジャパン FILE 1 1988年3月

佐野元春 山下達郎 氷室京介 忌野清志郎 仲井戸麗市 矢沢永吉 大滝詠一 浜田省吾 尾崎豊
1988年3月
佐野元春　山下達郎　氷室京介　布袋寅泰　忌野清志郎　仲井戸麗市　矢沢永吉　大滝詠一　村越弘明　土屋公平　浜田省吾　尾崎豊　桑田佳祐　大沢誉志幸　

本書に収められているのは、基本的にロッキン・オン・ジャパンのVOL.1からVOL.8までに掲載されたインタヴューである。86年の9月、新しい日本のロック専門誌として創刊されたジャパンは、インタヴューのみで構成されたこれまでにない音楽誌としてスタートした。
おざなりの世間話や、単なるヨイショに終始する既存の音楽誌のインタヴューに対し、より等身大のミュージシャンの姿を伝えるジャーナリスティックなものを作りたいと思い、我々が考えた方法がこれだった。基本的に生い立ちを主体とするバイオグラフィーだが、単に時間軸にそって話を聞くだけでなく、インタヴュアーのアーティストに対する批評的な視点を明確に出せるものにしたいと努力した。ジャパンは、創刊以来、非常に高い支持を得ることができたが、それだけこうしたインタヴューに対するニーズが強かったのだろう。しかしジャパンの20000字インタヴューも、実は実際にインタヴューしたものの1/2か1/3程度しか誌面には掲載できなかった。原稿を削る時の無念さは何とも言えないもので、このファイルはその無念さを晴らすものである。ここではインタヴューをほとんど全文に近い形で復活させた。語り手の熱意によってどれも一冊の単行本に相当する内容になっていると自負している。こうしたスタイルのインタヴューは同一のミュージシャンにそう何度もできるものではないので、そうした意味でも貴重なものといえるだろう。なお、掲載順は原則的にインタヴューが行われた日時の若い順になっている。渋谷陽一　

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