箱に痛み
鴻　戯曲
吉田知子
新潮社
昭和48年初版箱帯
定価550円
⚫️ 吉田知子（よしだ ともこ、1934年2月6日 - ）小説家。 夫は詩人の吉良任市。

静岡県浜松市生まれ。名古屋市立女子短期大学経済科卒業。本姓は吉良。祖父は陸軍少将・蟹江冬蔵、父は陸軍中佐・蟹江元（はじめ）。新京（現・長春）、満洲北部のナラムト等で幼年時代を過ごす。終戦時は樺太の豊原に居住しており、1947年に引き揚げる。父はソ連軍に連行され銃殺刑となったことがあとで分かった。
伊勢新聞名古屋支局の記者、浜松市の高校教諭を経て、1957年吉良任市と結婚。この間劇団にも所属し、戯曲の上演許可を求めて三島由紀夫に手紙を出し書簡が往復した。1963年より吉良任市と同人誌『ゴム』にて活動。
1966年、『新潮』に「寓話」を発表して文壇デビュー1970年、「無明長夜」芥川賞受賞
1985年、『満洲は知らない』女流文学賞
1992年、短篇「お供え」で川端康成文学賞
1998年、『箱の夫』で泉鏡花文学賞受賞
2000年、第53回中日文化賞受賞
2016年、文藝同人誌「バル」を創刊
作品
『無明長夜』1970
『天地玄黄
『生きものたち
『吉田知子作品選
『聖供
『鴻』1973年戯曲
『ずぼら人間体験す
『蒼穹と伽藍
『猫の目、女の目
『山鳴り
『愛される女になる法
『犬の幸福』1979
『大興安嶺死の八〇〇キロ
『翔べない女の年輪
『父の墓
『第五の季節
『日常的美青年
『わたしの恋の物語
『さりげなく生きる幸福
『心中のメッカを歩く
『極楽船の人びと
『満州は知らない』1985
『あざやかに女の季節
『鴨』
『生き方上手の暮らしファイル
『飛鳥の風 持統女帝
『客の多い家
『女の人生五十歳からがもっと愉しい
『風のゆくえ』1993
『お供え
『もう六十歳まだ六十歳
『千年往来』1996
『夫婦は定年からが面白い
『竹の秋』
『徳川千姫哀感』
『箱の夫』
『日本難民』2003


安部公房　未必の故意
別役実　　移動
山崎正和　舟は帆船よ
星新一　　にぎやかな部屋
田中千禾夫　八百屋お七お七牢日記
八代静一　七本の色鉛筆
唐十郎　　ベンガルの虎
井上ひさし　珍訳聖書
富岡多恵子　結婚記念日
安部公房　　愛の眼鏡は色ガラス
大庭みな子　死海のりんご
遠藤周作
筒井康隆
辻邦生
瀬戸内寂聴　晴美
清水邦夫