詩人であり、フランス文学者、そして美術評論家でもあった宇佐美英治が雑誌『淡交』に連載した「石」をめぐるエッセイを編んだ一冊で、目次に明らかなように、論の対象は、宮澤賢治から、芭蕉、雪舟、セザンヌ、石塔や庭まで、まさに自由に東西の垣根を飛び越えて広がります。この著者のただならぬ教養の広さと感性の厚みを感じさせるエッセイ集です。



それにもう一点、特筆すべきは、この本の装丁が李禹煥だということです。表紙を見れば、なるほどと識者ならば納得いただけると思いますが、素晴らしい装丁になっています。



1978年の初版です。



帯もそのままで表紙カバーは薄い透明プラスチックで保護されています。1978年の本とは思えない状態のよさの美品です。写真でご確認ください。この状態での入手はほぼ不可能と言っていい品です。



#宇佐美英治　#李禹煥