ショパン

①24の前奏曲

②前奏曲 嬰ハ短調

③前奏曲 変イ長調(遺作)

④ピアノ・ソナタ第2番『葬送行進曲』



アルゲリッチ(ピアノ)

録音:1974年、1975年、1977年



アルゲリッチ のショパンは、爽快な流動感がありスリル満点です。しかし、構築性も揺るぎなく安定感もあります。詩情と霊感に満ちた野性的ともいえる音楽性があるからこそ成し遂げられる演奏、天才ピアニストにしか許されない驚くべき演奏です。このCDは、26曲の前奏曲とソナタ第2番のカップリングで聴きごたえ十分です。



「24の前奏曲」は、短調と長調が交互に弾かれてゆき、目まぐるしい変化に富んでおり、アルゲリッチの演奏はやはり野性味あふれるダイナミックなもので、感情の起伏を抑えることなく、自由奔放に一気に弾きあげられた“アルゲリッチらしさ”を終始堪能出来る爽快な一枚です。遺作でもある嬰ハ短調・変イ長調の2音質もまったく不満のない優秀録音です。名曲名盤500の選定では第1位に選定されています。



有名な〈葬送行進曲〉が第3楽章に配された、詩情溢れる傑作として知られるソナタ第2番。ピアノの詩人ショパンの頂点を築く作品と称される名ピアノ・ソナタを、人気・実力とも絶頂を極め、現代屈指の名ピアニストとして称賛されるアルゲリッチが鮮やかな技巧を駆使して、迸るような情熱と雄大なスケールで感興豊かに演奏しています。2017年発刊の名曲名盤500では、第1位に選定されています。



怒涛のように激しく打ち付けるピアノ、このパッションの凄さは饒舌に尽くし難い。しかし聴き逃してはならないのが、静寂の中に響き渡る深い音色です。こういったものを表現できるからこそドラマティックな演奏が栄えるわけで、豪快且つ繊細なニュアンスを持ち合わせた天才ピアニストの演奏です。速いパッセージは大容量かつ高速回転エンジンといった形容があてはまりそうですが、一転、テンポを落とすと機械的なものとは対極の、あふれ出るような感性が横溢します。それらは変幻自在に顔をだし、鋭利な直観を感じさせつつも、ときにエロティックな強い刺激的な芳香を放ちます。その一方、細部への目配りは緻密であり、ワンフレーズ、一音たりとも揺るがせにしないのが凄みに感じられます。



輸入盤、盤面傷無し　12

美品です



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