■一度読みましたがカバーは外して大切に保管し、自前のカバーをかけ手垢や折り目がつかないよう注意をはらいました。栞の紐は使用していませんので、かなり新品に近いと思います。未使用の書店のカバー付です。



■3回目の候補作で受賞である。作者の作品は初読だが上手いのなんの、候補１作目も2作目も相当選考委員を唸らせたのだと思う。

3回目にしてこれなら “もう卒業だな” ってところだろう。



6編の短編からなるが、それぞれ趣が全然違い驚く。受賞インタビューで普通の主婦などと言っていたが只者ではない。どういう人生経験をすればこのような作品が書けるようになるのだろう。



内容については触れないが、どれも味わい深く『特別縁故者』と『祝福の歌』を読んですぐ次の作品を読もうと思えなかった。今日はこのままの余韻でいようと。見事な直木賞受賞作である。



■光文社　275頁　1870円(税込)