「冬日」というタイトルの本作。中央には一羽の野鳥が描かれています。 木枯らしの吹く野原に独りぼっちの鳥ですのに、鳥の周りにはピンク色の愛らしい花があって、寂しさを感じません。 優雅なラインで描かれた葉っぱや蔓も優しく見えます。
この鳥は、冬に渡来する渡り鳥の「ミヤマホオジロ」で、学名は「Emberiza elegans（エンベリザ・エレガンス）」というのだそうです。海を渡って来たこの鳥にとっては、冬の野原も静かな楽園に見えるのでしょうか。
多摩美術大学名誉教授を務めた画家の晩年の作。この機会にどうぞご愛蔵ください。

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商品の詳細
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・作　家／　中野嘉之
・作品名／　冬日
・技　法／　日本画　紙本岩彩・彩色
・額外寸／　715ｘ635ｘ厚55（mm）
・画寸法／　530ｘ455（mm）　F10号
・総重量／　5.2（kg）
・作品の状態／　絵・額縁とも汚損なく、良好な状態です。特筆すべき点はありません。
落款あり。額入り、黄袋・差し箱入り、額裏に共シール貼付け

【作家略歴】
中野嘉之（なかのよしゆき）
1946（昭和21）年　京都府京都市に生まれる。
1970年　多摩美術大学大学院修了。加山又造、横山操に学ぶ。
1984年　伊藤彬、堀泰明らと横の会を結成
1992年　箱根町にアトリエを構える。
1996年　伊藤彬、中島千波、林功とグループ「目」展を結成。
2005年　芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2019年　多摩美術大学名誉教授 2023年　逝去。享年77
個展、グループ展を多数開催。晩年は壮大な画面に中国・チベットの大自然や日本の風景とその大気や水、風を表現すると同時に、紙や筆、墨の研究を深めた。
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