九谷陶光庵の栞と共に保管されていました。

山並みと飛ぶ鳥をバックに愛らしい赤鬼が呉須赤絵風に描かれています。

サイズ
高さ4.5cm
口径 6cm

箱書き 表 呉須赤絵風 ぐい呑み 一
箱書き 裏 九谷 繁

ぐい呑み裏底の銘 青葉


九谷陶光庵の栞より

美しいものへの憧れは、古今東西を問わず、人間共通の情緒(こころ)と申せましょう。九谷焼は陶器の世界に、美の表現を極めたものとして、実に日本的な美術工芸品であるとともに、今や日用品としても広くご愛用いただいております。しかしながら、まだまだ高級美術品と言う印象が強く、私どもはもっともっと暮らしの中に九谷陶芸品をご利用いただき、心の安らぎにお役立て賜ればと考えております。
当庵の作品は、現代九谷陶芸の10人の巨匠になるものを主として展示し、九谷陶芸の粋を一同陳列いたしております。
そもそも九谷焼は明暦寛文年間(1650〜1670年)の加賀の国九谷村(江沼郡)の陶窯で作られたことー即ち、大聖寺藩主が陶工後藤才次に殖産の目的で造らせたーに始まり、幾たびかの変貌を遂げ、今日に至りました。
私どもはこれら多くの故人の意思と長い年月のうち培われた技術を守り伝え、さらに進展すべく義務があると考えております。
皆様のご理解とご支援お願い申し上げます。
どうぞ末永くご愛用のほどお願い申し上げます。

種類···陶器

種類···酒器

種類···ぐい呑み

焼き物···九谷焼