昭和48年　81ｐ

一、本書は古仏像の愛好家・聚集家・研究家・古美術商諸賢并に一般好事家の 為めに書き纏めたもので、敢て斯道の専門家や諸先生の高覧に供する考 えは少しも無い。 随って書中難解の専門語や外来語はなるべく之を避け、 難読の字句には振仮名を附し、また解り切った事項をも煩を厭わず載録し 少しでも解り易くと願う心からである。
時代区分は美術史の区分と実際の区分との間には多少の差違もあり又、中 央と地方によっては幾分時代的ズレも免れないので有るが、今は一般に定められている日本美術史の区分に従った。
藤原時代は元来前期と後期(院政以後)に分けて二欄とすべきであるが、 紙面の関係上一欄に収めた。前後期に於ける特徴その他に就ては適宜欄内 に区別して記載した。
一、 平家時代は美術史上藤原時代末期に属するにより、 藤原時代に包括した。 一、南北朝時代は既に室町時代に入るが故に之を省略した。
一、室町時代(足利)以降は仏教美術として見るべきものも無く、研究の価値 も皆無に近いと思われるが故に、東山時代、織豊時代、徳川時代、明治時 代ともに省略した。
一、用語解説は特に古仏像に関係あるものを選んで採録し一般美術用語は総て 割愛した。

表紙傷、小汚れ。数か所小破れ。ページ小黄ばみ。ご理解の上、ご購入下さい。もちろん読む分には問題ありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。
また複数冊ご購入いただいた場合同梱発送を予定しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。