J.S.バッハ　2枚組

disc1

①ピアノ協奏曲第1番ニ短調 BWV1052（モノラル）

②ピアノ協奏曲第2番ホ長調 BWV1053

③ピアノ協奏曲第3番ニ長調 BWV1054

disc2

④ピアノ協奏曲第4番イ長調 BWV1055

⑤ピアノ協奏曲第5番ヘ短調 BWV1056

⑥ピアノ協奏曲第7番ト短調 BWV1058



グレン・グールド（ピアノ）

コロンビア交響楽団

指揮：レナード・バーンスタイン①

指揮：ヴラディミール・ゴルシュマン②～⑥

録音：1957年、1958年、1967年、1969年



現代においては、ピアノよりもチェンバロで弾かれることが圧倒的に多いバッハのコンチェルトですが、グールドはその独特なタッチでこれらの作品の魅力を生き生きと聴き手に提示します。コンチェルトにおいてもそのみずみずしい表現姿勢は変わりません。弾むようなスタッカートを駆使して、歌うように旋律線を際立たせてゆくその演奏には、まさにグールドの音楽がしっかりと刻印されています。デフォルメの限りを尽くしているというほどではないですが、とくに、いくつかの緩徐楽章における強烈な旋律線とその立体感の実現などは、彼の特色を端的に示しています。情熱的なバーンスタイン(第1番)、機敏なゴルシュマン(第2～5・7番)ともに、それぞれの個性がはっきりと表出された指揮でソロをバックアップしています。



第2番と第5番は元々有名な「ヴァイオリン協奏曲」が原曲で、ヴァイオリンのメロディパートをピアノが受け持っているのですが、そのピアノとヴァイオリンとの掛け合いが圧巻の一言、見事です。グールドのさまざまな演奏を聴いていますが、ソロではなく、オーケストラをバックに演奏しても、グールドの「バッハ」は限りなく透明に響きます。特に第７番は鳥肌が立つほどです。グールドのバッハの中でもこのピアノ協奏曲は最高のバッハのひとつであり、どんなときにも勇気と感動を引き起こしてくれます。グールドはバッハの魂がとり憑いたみたいに神がかって弾きまくっており、全身がよろこびに満たされ、もう何も言うことはないと思えます。



輸入盤【廃盤】盤面傷なし 16



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