著者プロフィール

甘露寺 受長（かんろじ おさなが、1880年〈明治23年〉10月5日- 1977年〈昭和52年〉6月20日は、日本の華族（伯爵）。甘露寺家第35代当主。東宮侍従、侍従、侍従次長、明治神宮宮司を歴任した。官位は従二位勲一等。



生涯

誕生と学生時代

1880年（明治23年）、甘露寺義長の長男として生まれる。母は子爵勘解由小路資生の四女・立子（たつこ）。



宮中奉仕の時代

学習院初等科、中等科、高等科を経て東京帝国大学法科卒業。法学博士。学習院初等科在学中より皇太子嘉仁親王（後の大正天皇）の御学友として、宮中出仕。

1910年（明治43年）12月、東宮侍従に任じられ、大正天皇践祚の後も東宮侍従として裕仁親王（のちの昭和天皇）に仕える。

1926年（昭和元年）12月25日、裕仁親王即位に伴い、侍従に任じられる。

1939年（昭和14年）5月26日、侍従次長に就任

1946年（昭和21年）8月12日、掌典長に就任。

1953年（昭和28年）10月、第59回神宮式年遷宮に勅使として参向。

1959年（昭和34年）、結婚前の正田美智子にお妃教育の一つである宮中祭祀を講義。4月10日、皇太子明仁親王との結婚の儀に奉仕。婚儀で、三箇夜餅の儀の役を夫婦でつとめる。5月21日、掌典長を辞す]。

1959年（昭和34年）5月21日、掌典長を辞し宮内庁を退官したその同日、明治神宮宮司に任命され、神社本庁顧問に就任。



栄典

1924年（大正13年）5月15日 - 正四位[

1935年（昭和10年）9月9日 - 勲二等瑞宝章

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章



著作

『背広の天皇』東西文明社、1957年。

『天皇さま』日輪閣、1965年。普及版：講談社、1975年。





東西文明社・昭和３２年９月初版発行の甘露寺受長「背広の天皇」帯付きです。序文は志賀直哉と武者小路実篤（装幀も）です。少しキレがありますが元セロ付きです。経年のヤケがあり、カバー上端にスレが少しありますが、本文にはヤケも少なく、シミや書き込み、蔵書印などもありません。６７年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。