●江戸明治和本●英傑三国志伝正続7冊＋画本英傑銘々伝1冊

【判型】中本8冊。縦173～181粍。

【作者】秋草庵作・序。歌川貞芳画。

【年代等】弘化5年～嘉永3年刊。［大阪］藤屋菊治郎板。別に知不足斎板（続編1巻・2巻）。弘化5年1月自序（正編1巻・3巻）。嘉永3年春自序（正編2巻）。嘉永2年5月刊記、嘉永3年刊（正編2巻）。

【備考】分類「絵画・伝記」。『英傑三国志伝』は、正編4巻（1～4編）、続編3巻（1～3集）合計7冊から成る。正編1巻の作者自序に「いまこの書の如きは、諸国の人物をあげ、中華呉魏蜀の三国の人物を見立にし、強臆を顕し、加ふるに絵をもつてす」と述べるように、戦国～安土桃山時代の名将の数々を取り上げ、全頁に色刷り挿絵を掲げてその出自・略伝・逸話等を載せた絵本。内容は、正編1巻が「加藤肥後守清正」「福嶋左衛門大夫正則」など25人を上欄に紹介し、下段に「賤ヶ岳出陣の図」「清正勇戦の図」など21図を掲げる。正編2巻が「毛利大膳大夫元就」「毛利右馬顕輝元」など16人と「元禄年内菊桐の御紋を賜る図」「鳥取の城とをまきの図」など22図、正編3巻が「織田正二位右大臣平信長」「織田三位中将平信忠」など18人と「蘭奢待を切る図」「信長公蘇鉄の怪異を怒給ふ図」など21図、正編4巻が「北條左京大夫平氏政」「渡辺勘兵衛尉一雄」など17人と「北条氏規、秀吉に謁する図」「河田八介、楢崎十兵衛大指物大母衣の図」など21図、続編1巻が「武田大膳大夫晴信入道信玄」「三好修理大夫長慶」など12人と「晴信初陣設備の図」「義輝公最期」など22図、続編2巻が「浅井備前守長政」「遠藤喜右衛門春元」など13人と「信長、長政と佐和山に会す」「木下、君の危難を救ふ」など21図、続編3巻が「朝倉左衛門督義景」「朝倉中務少輔景恒」など13人と「京都の町人、信長卿の木陣に落首をたつる」「朝倉景恒勇戦の図」など21図。

★原装・題簽付（1冊題簽破損）・状態良好。全7冊揃いは極めて稀で、他に所蔵無し。

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