●江戸明治和本●〈女子必用・新版〉女筆手本大全［〈四季詞寄用文章〉女筆沢田流］（沢田吉）新発見往来物

【判型】大本9巻合1冊。縦265粍。

【作者】沢田吉書。

【年代等】安永6年9月、鈴木茂雅序・刊。［江戸］須原屋茂兵衛板。

【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録（見開き図再掲）。元禄～享保頃に刊行された沢田吉の女筆手本3種を合本したもの。内容から、上巻は元禄頃刊「女しき文章（女四季文章）」3巻、中巻は享保頃刊「〈沢田〉お吉ちらし文」3巻、下巻は享保頃刊「女用文言葉（沢田文言葉）」3巻と推定される。「女しき文章（女四季文章）」は、上巻に新年挨拶状から七夕祝儀状までの7通、中巻に八朔祝儀状から小姓の踊りを讃える文までの5通、下巻に歳暮祝儀状から婚礼祝儀状までの6通を載せた女筆手本。全18通のうち7通が並べ書きで、他は散らし書きで、隅田川や目黒の遅桜といった江戸の名所を題材にした例文を含む。中巻「〈沢田〉お吉ちらし文」は、新年挨拶状から祝儀に雁を送る文までの50通の散らし書き消息。下巻「女用文言葉（沢田文言葉）」は、新年祝儀状から歳暮見舞状までの15通の散らし書き消息と、消息用語集（「初春」以下の分類別書簡用語集）。なお、前付に「百人一首」「女躾方短歌」「七夕乃歌尽」「婚礼三三九献盃の仕やう」「小笠（原）流式法諸折形」を掲げる。

★原装・題簽付・美本。稀書（他に所蔵無し）。

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