発行1979年7月5日　初版
著者　シャルルマ―ニュ=イシド―ル·ドフォントネー
訳者　秋山和夫
造本　杉浦康平+鈴木一誌
責任編集　紀田順一郎+荒俣宏
14×20×3.8　354P
シャルルマ―ニュ=イシドール·ドフォントネー(1819~1856)フランスの作家。
世界幻想文学大系⑳
レ―モン·クノ―がパリ国立図書館の厖大な蔵書のあいだを漁って、偶然に発見した未知なる作家である。1930年、「狂気の文人」を探し出そうとして国立図書館に通いはじめた頃、クノ―には、忘れられた重要な作家をたくさん発見し得るにちがいないという予想があったという。ところが、この予想は見事に外れて、発掘されたのは「偏執狂的な反動作家」か、さもなければ「垂れ流しの饒舌家」ばかりであった。そういう屑のような作家群のなかで、ひときわ光って見えたのがデフォントネーの小説だったのである。それは1854年、ルドワイヤン書店から刊行された「スターあるいはカシオペアのΨ」という、異様な題名の小説だった。「空間における一つの人間世界の不思議な物語。奇妙な自然、習慣、旅行、スターの文学。スター人の表現した詩および戯曲。デフォントネーの幻想」という副題がついている。エピグラフには「つねに、その場で、最も多く楽しむべし」という、ペトロニクス風な、あるいはフ―リエ風なラテン語の格言が記されている。クノ―の意見によると、これは「未来小説」というべきジャンルの先駆的作品であって、すでにギリシアの昔から存在していたユ―トピア小説とか、空想旅行小説とかいったものとは厳格に区別しなければならないのだそうである。(澁澤龍彦『小ロマン派群像』より)
発売時に購入して、自宅で保管しておりました。
写真1~6.外函ケ―スの紙カバーに痛みやシミがございます。
写真9.天に一箇所シミがございます。外函ケ―スに痛みはございません。写真10·11.小口、地は綺麗です。外函ケ―スに痛みはございません。
写真17~20.月報18です。下部に痛みがございます。
　世界幻想文学大系[第二期]刊行にあ
　たってー紀田順一郎・荒俣宏・
　国書刊行会
　推薦のことば
　存在の奥底へー渡辺一夫
　まぼろしの書のためにー寺山修司
　新しい糧ー中井英夫
　第二期世界幻想文学大系に寄せて
　ー窪田般彌
　[第二期]内容案内　
本文は綺麗です。